保育士資格が活かせる仕事

児童福祉施設 施設保育士

各地方自治体のある、児童福祉施設で働くためにも保育士の資格が必要です。 児童福祉施設で働く保育士さんを施設保育士といい、保育士資格を活かして働くことができる施設はイロイロあります。


乳児院


両親の病気や離婚・死亡などで家庭での育児が困難な乳児・幼児を養育する施設で、保育士の他に医師・看護師・栄養士・調理員などが養育にあたっています。


乳児院は主に1歳未満の乳児を養育する施設
むかしは戦災孤児や捨て子がほとんどでしたが、現在は児童虐待や家庭問題による養育者の不在や、子ども自身の障害があることが入所の理由の大半です。


乳児院に入所してる子どもは、その後実の両親や親族に引き取られたり、特別養子縁組で里親の元に引き取られることになっています。
それが無理な場合は児童養護施設へ入所します。


児童養護施設

児童福祉法に定める児童福祉施設の1つで「保護者のいない児童・虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させ養護し、施設を退所したものにたいしての相談・援助を行うことを目的とした施設」です。


環境上養護を要する児童とは、両親との死別した児童・両親に遺棄された児童・両親が行方不明の児童・両親の長期入院・児童虐待をうけてる児童などで、保護者の元で生活させることが不適当と児童相談所が判断した児童が入所しているのです。


入所の対象年齢は満1歳以上から18歳未満まで(満1歳以下の乳児は乳児院に入所させます。)


また、ひとり親家庭の保護者が病気やケガなどで児童を養育出来ない期間養育するショートステイや、残業などで帰宅が夜間になることが多い児童を、放課後通所させ、生活の指導や夕食の提供を行うトワイライトケアなど、一時的に預かる子育て支援短期利用事業も行っています。


施設保育士の仕事は、児童福祉施設において生活や自立の支援をしながら、子どもたちの心身をケアをすることです。
心に傷を持った子どもたちが多く、保育士はやさしく包み込んで受けとめてくれる母親代替的な役割を担い、精神的な安定をつくるには欠かせない存在言えるでしょう。


助産施設

助産施設とは、保健上必要があるにも関わらず、経済的な理由により入院・助産を受けることが難しい妊産婦が入院・助産を受けることが出来る施設で全国に約500ヶ所あります。


対象となるのは、異常分娩のおそれがある住居内が不衛生かつ介助者がいない、入院しての助産を受ける必要のある妊婦で、所得が一定以下(生活保護受給世帯・市町民税非課税世帯など)、健康保険から出産一時金が受け取れないことが対象となります。


児童福祉法 第36条の基づき、上記のような環境にある女性が医学上・保健上安心して出産できるように、出産の援助をする施設を設置しています。


助産施設には、第1種助産施設・第2種助産施設があり、第1種助産施設は、産婦人科内の一部が助産施設として指定され、第2種助産施設は助産院が助産施設として指定される形態をとっています。
助産施設と言っても施設があるわけではなく、病院や助産院に一部を指定してるという法律の事を助産施設というのです。


助産施設で働く人は、産婦人科医・看護師・助産師の資格が必要とされています。
保育士資格だけでは働けないのでは??と思うでしょう。


助産施設にいる新生児や乳児の世話は看護師の役割ですが、産婦人科や助産院も看護師不足のため、医療行為にはならない赤ちゃんの世話をするために保育士を採用している病院もあり、保育だけでなく看護助手のような仕事併用しておこなうところもあるようです。


母子生活支援施設

児童福祉法 第38条に基づいて設置された施設で、父親のいない18歳未満の子どもと養育している母親に、母子を保護すると同時に自立を促進するための就労・家庭生活・児童の教育に関する相談・支援行う施設。


離婚や死別などで配偶者をなくした母子をはじめ、配偶者のDV(ドメスティック・バイオレンス)被害者の一時保護・支援する施設としても利用されることが多いようです。
入所世帯の約23%は母親が身体障害・知的障害・精神障害がある人。また10%は母親が外国人という世帯が増加していている傾向にあるといいます。


母子生活支援施設のほとんどは、プライベートにも配慮された独立した居室がありキッチンも完備され家事・育児を行うことが出来ます。
しかし施設であるので、お風呂や玄関などは共有スペースでもあることや、集団生活なので、他人を泊めてはいけない・門限・などの決まり事が多く、自由に生活できないところもあるようです。


職員は、施設長・嘱託医・母親の就労が子育てなど生活全般の指導と支援を行う 母子支援員・児童の学習指導や日常生活を援助する少年指導員・施設内での保育、乳幼児の補完保育や育児相談を行う保育士・施設内保育の調理などを行う調理員など、多くの職員が生活をサポートしてくれます。


母子生活支援施設での保育士の仕事は、保育所の休みや、母親の急な残業などに対応する時間外保育。
そして、軽度の疾病で通園できない子どもの保育・入所できない乳幼児の保育などを主に行います。
また、母親の育児の相談や指導・支援も行い、こどもたちが健全に安定した生活を送れるようにサポートするのも保育士の仕事です。


児童厚生施設

児童厚生施設とは、児童福祉法の基づいて児童の健全な遊び場の確保・健康増進・情操を高めることが目的で設置された児童福祉施設のことです。
屋内型の児童厚生施設を児童館、屋外型の児童厚生施設を児童遊園と呼びます。


児童館では、2人以上の児童厚生員(保育士・社会福祉士・教員などの有資格者)の配置が義務付けられていて、児童厚生員は地域の児童たちに「遊び・スポーツ・文化」など様々なことを教えていきます。


具体的な児童厚生員の仕事は、児童館の中にある遊具などを自由に使って遊ぶ児童の安全管理を行ったり、季節に応じた行事やイベントを企画・運営するのも仕事です。


例えば、お正月が近いなら、お餅つき大会や、しめ縄作りなど日本の文化に関わることを企画したり、クリスマス・七夕などには、クリスマスカードや七夕飾りを作ったり、歌を歌うなど季節の行事を楽しむ、また、ドッジボール・バドミントン・キックベースなどの大会を企画して、大勢で身体を動かすスポーツをしたりと、子どもたちだけではできない遊びなどを提案・企画して、地域の子どもたちの育成を促進する場を提供する場です。
他にも、子ども会・母親クラブの育成・幼児の親子サークルなどの活動の場にもなっています。


全国に児童館は約4300館あり、ほとんどは公立(市町村立)です。
児童館で働く職員は、役所で直接採用された公務員、児童館の運営をNPO法人や社会福祉協議会などの団体に委託している場合はそこでの採用となります。


また民間では、保育所などを運営する社会福祉法人が運営する児童館もあり、職員は施設ごとの採用となることが多く欠員がでると募集がかかることが多いです。


障害児入所施設

障害児入所施設とは、障害のある児童を入所させ、保護・日常生活の指導・自活に必要な知識や技能をおしえる施設です。


以前は、障害時に関する施設は障害種ごとに分かれていましたが、複数の障害にも対処出来るよう平成24年度よりサービスが一元化されました。


障害者入所施設には、福祉サービスを行う福祉型と、福祉サービスに併せて治療を行う医療型があります。


【福祉型障害児入所施設】
知的障害・盲ろうあ・肢体不自由・発達障害・精神障害がある児童がへ入所し、
食事・排泄・入浴などの介護・支援
日常生活上の相談支援
身体能力・日常生活能力の維持・向上のための訓練
コミュニケーション支援
などを受けます。


福祉型障害児施設では、施設長・児童発達支援管理者・医師または嘱託医・看護師・児童指導員及び保育士・栄養士・調理員・心理指導担当職員・職業指導員など多くの職員が配置されています。


【医療型障害児入所施設】

自閉症・肢体不自由・重症心身障害がある児童が入所し、
疾病の治療
看護
医学的管理下における食事・排泄・入浴などの介護
日常生活上の相談支援
身体能力・日常生活能力の維持・向上のための訓練
コミュニケーション支援
などを受けます。


保育士の仕事は、障害の特性に併せて児童の健康管理とともに成長・発達を支援するのが役割です☆


医療型障害児施設では、施設長・医師・看護師・児童指導員及び保育士・児童発達支援管理者・理学療法士・作業療法士・栄養士・調理員・心理指導担当職員・職業指導員などの諸君がサポートします。


どちらの施設でも保育士の役割は、着替えや食事、排泄といった身の回りの基本的生活習慣の指導、遊びや学習・労働を通して人間形成を図ることを、個々の状況に併せて対応していく。
日常的な生活環境(寝具・衣服・住まい環境)を整えることや消毒もなど保育士の重要な役割です。


関連記事
保育所・保育園


←前の記事<<<学童保育


次の記事>>>ベビーシッターへ→


マンションでも太陽光発電